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年末から新年にかけて良く聞く言葉が「あーあもう年の暮れか、また1歳年をとったな」「この年齢に成ると一年が早い早い」とあちらこちらで声が聞こえて参ります。喜びの声ならばまだしも、ほとんどが「愚痴」ですね。
年末のある日、寝たきりのおじいちゃんの居るお家で年末の挨拶をしていました。「おじいちゃん早いものでもう一年が終わりますね、一年はあっという間ですね」と話かけた所、おじいちゃんは少し荒い口調で「それはあんたが元気やから早いんや、わしらみたいに寝たきりやったら1日が10日に感じ1ヶ月が1年にも感じる」とおっしゃいました。
後から考えますと確かにおじいちゃんの言う通りです。好きな事をしている1時間はあっと言う間に時間が経ち、自分にとって嫌な事を又は辛い事をしている時間は1時間が非常に長く感じますね。一年が早く経つと言う事はつまり1年が充実しており、何よりも元気で居られる、と言った事から一年が早く感じる訳です。「若い者はええな、私らの年齢に成ると一年が早い早い」これもおじいちゃんの言葉を借りますと、一年が早いと言う事はその年齢に成っても元気で居れる、非常に有り難い事ではないでしょうか?