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数珠の歴史
「もくげんじ経」によると、お釈迦様がまだ霊鷲山(りょうじゅせん)に居られた時、インド辺境の地にあるハリル国の王がお釈迦様に使者を出し、「自国は辺境の地にある上に国土が狭く、また盗賊も絶えず、その上疫病が流行して人民は非常に苦しんでおります。この苦しみから救われるよう、自分たちができる修行の教えを説いて下さい。」とお釈迦様にお願いしました。
すると、お釈迦様はもくげんじの実、百八個を通して輪をつくり、「これを常に身から離さず、心から佛様の御名を唱え、一つずつ繰ってゆきなさい。それが二十万遍となる時、心身の乱れはなくなり、人々の心も自然と安らかとなり、国家も安泰となります。更に、百万遍となった時、人間が持つ百八の煩悩を断ち切ることができるでしょう。」と説かれ、一つの数珠を授けられました。
使者は早速、その数珠を持ち帰り、王様に報告しました。王様はお釈迦様の教えに従い、数珠を常に離さず、心より佛様の御名を唱え続けました。すると、次第に国は安定し、王様自身も佛の道を成ずることができたと言われております。