日本への伝来 天平十九年（７４３年）の「法隆寺の資財帳」「大安寺の資財帳」に記載されているのが数珠の最初の文献です。 この頃は非常に貴重なもので、僧侶の中でも限られた者しか使うことができませんでした。この頃のものは、奈良の正倉院に納められています。国風文化の進んだ平安中期に多く用いられるようになり、平安末期から鎌倉時代に各宗独自の使い方が生まれ、現在の数珠の原型ができました。江戸時代に入り、特別な人しか使うことができなかった数珠が一般の人に売買できるようになり、広く普及しました。