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四度加行を終えて
この度、私は平成十五年十月三十日に高野山の大本山寶寿院にて伝法灌頂を終え、阿闍梨の仲間入りをさせて頂く事が出来ました。思い起こすと得度式(在家から僧侶になる為の出家の儀式)を平成十二年四月十三日午前八時三十分に、当寺の法類(お寺の親戚)寺院別格本山金剛三昧院にて受けさせて頂きました。この時から私の僧侶としての人生が始まったように思います。
もう三年以上前の事になりますが儀式の間、正座の脚の痺れも忘れるほど緊張していた事、初めて聞く真言(サンスクリット語の言葉)に舌を噛みそうになった事等は今でも良く覚えています。
無事得度式を終え高野山を下りてから約二年半後に、晴れて住職より修行道場である別格本山円通律寺真別所に、四度加行を受ける為に入所させて頂く事を許されました。それまでの二年半は御師匠さんである住職の下、佛光院、地蔵寺にていろいろな勉強をさせて頂きました。
この間にまず兄弟子に当たる典尚さんが真別所へ修行に上がり、翌年には同期に入門しました年上の成昌さんがその後に続きと、自分一人が取り残されていくようでどことなく不安な気持ちで日々をすごしていました。