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下 駄 徒弟 典尚
私達僧侶は、毎日下駄を履いてお参りに出掛
けますが、この下駄は桐下駄と申しまして、桐の
木で出来ており下駄の中でも高級品です。
桐の下駄は、軽くて、程よいクッション性が有り
履いた時に冬は冷たく無く、夏は熱く無いという
特性が有るそうです。昔の人は、良くこの様な良い材質を選んだものだと感心いたします。
私も、お寺に入門して間も無い頃は下駄を履きなれていないものですから、歩くのもぎこちなく、足の指の鼻緒が当たる部分も直ぐに痛くなったものです。ですが何度も履いたり脱いだり歩いたりの練習を繰り返すことにより、段々と下駄にも慣れてくるようになりました。下駄を脱ぐ時は、御葬式の時以外は必ず外に向けて脱ぐ様に致します。これは地震や火災が起こっても直ぐに履いて外に出られる様に置いておくという、いわば先を見た行いなのだそうです。