僧侶に成る為の儀式 午前八時三十分別格本山金剛三昧院無事到着、山門にて本堂へ一禮し事務所へと進む。先ず奥の間へと案内され得度式の準備を整える。お弟子さんが「丁子湯が沸いて居りますので授者の方はこちらまで」と呼びに来られ、授者３名は丁子湯へと向かう。 この「丁子湯」とは、得度式を受ける為、体を清める儀式です。風呂釜の中には漢方薬の丁子を綿で出来た袋に詰め、それを漬けているだけですが、ほんのりと丁子の香りがして心地良いものです。当然体を清めるだけに浸かる程度ですが、過去に石鹸を持って入られた方が居られたそうです。丁子湯で身を清めますと、新しい下着に新しい白衣だけを身にまとい、控え室 にて時間まで待機します。 その間、お弟子さんが新僧侶の衣と袈 裟を預かりに来られました。衣も袈裟も得度式を受けて初めて着用が許されるわけです。