ともあれ、こうして��三途の川�≠ﾌほとりに立ってあたりを見回すと、そこに河原が見える。 賽の河原だ。そしてそこでは、大勢の子供たちが、一生懸命、河原の小石を積んで塔をつくっている姿が見える。 いったい、なんのために塔などをつくっているのか？お布施をしているのである。幼くして亡くなった彼ら子供たちは、生前にお布施を行なう時間がなかった。仏教の教えを聴く前に、彼らは冥界にやってきてしまっているのだ。そこで、生きている間に何もできなかったという慚愧の念にさいなまれて��賽の河原�≠ﾅ塔をつくっているのである。が、幼な子たちが塔をつくり上げたとたん、「こら！お前たちは 何をしてるんだ。 こんな不細工な塔で供養になるはずがないだろう！」と、 冥途の鬼がやってきて、鉄棒でその塔を壊してしまう。