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そして、いよいよ第七法廷へと進む。最後の四十九日目だ。
ここで遂に、 泰山王による最終決定が下される。 もっとも、最終判決といっても、一風変わっている。何が変わっているのかというと、七人の裁判官のうち、誰一人として、死者に極刑を科したくないと思っているからだ。裁判官とはいえ、彼らは仏の世界の幹部なのである。 当然、人一倍慈悲深い。それで、七人が七人とも、死者の哀願に便乗して、死者を順送りにしてきたのである。 現代日本のその内情はともかく、少なくともかたちだけは、法務大臣が、自分の任期が切れるまで死刑囚の死刑執行に判を押さず、次の法務大臣にゲタを預けてしまうのとよく似ている。泰山王にしてもその点では同様である。 やはり最後の決を出したくない。
そこで、次のような方法で決着をつけることにした。まず、死者に六つの鳥居を指し示すのだ。