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そこで又、皆揃ってお寺に参ったそうじゃ。
『和尚さん、雨が降れば長女の事を思って悲しみ、お天気だと次女の事を思って悲しみ、我々にはどうする事も出来なかったのじゃが、おばあさんに一体何を諭されたのか教えて下さいな?』
すると和尚さんはこの様に言われたそうじゃ。
『おばあさん、今日良い天気で下駄が売れて、下駄屋に嫁いだ娘さんも喜んでおられる事じゃろう!
又雨の日は傘屋に嫁がれた娘さんが、傘が良く売れて喜ぶじゃろう。おばあさんは良い所へ娘さん達を嫁がせたものじゃ。毎日どちらかの娘さんが喜ぶ姿を思い浮かべて暮らせる。幸せ者じゃな』と言っただけじゃよ。
何事も悪く考えると悪い方へしか事が進まぬ。逆に良い方へ物事を考えると、良い方へ良い方へと事が進むのじゃよ。
まして自然のなさる事全て我々の為にあるのじゃからな。
その言葉を聞いた村の人たちは一同心から頭が下がったそうじゃ。 |
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