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四度加行を終えて
しばらくすると、同室の方が入所して来ました。挨拶を済ませて話をしてみると、その方は富山県の方から来られたそうで、地元で公務員をされていると言っていました。家の事情で急にお寺を継ぐことになったらしく、何もかもが初めてで戸惑っていると言っていました。
二人で自分の事や、ここに来るまでのいきさつを話しながら、荷物を整理している内に入所式の時間になったので、急いで褊衫(へんざん)に着替えて式にのぞみました。私と同じ前期生は全員で九人いるようで、全員が奥にある少し広い和室に通され、畳に毛氈を敷いた所に正座をして、入所式を行いました。私たちに行の伝授をして下さる和上様がお話をされましたが、私は緊張のあまり和上様が何をお話されたのかはっきりと聞くことができず、細かな話は分かりませんでしたが、自分に負けないようにと強い口調で繰り返しおっしゃっていました。
入所式が終わり、一日の予定や生活の心得などを説明され、夕方には真別所で始めてのお勤めがありました。本堂に入りますと、正面には本尊であるお釈迦様が、穏やかなお顔をされて座っておられました。お釈迦様を前にして横一列に並び、お勤めを一時間ほどするのですが、当然座布団はありませんので足の痛みに耐えながら、お経を読ませていただきました。お坊さんになって間もない人も何人かいましたが、その人たちは苦痛に顔をゆがめていました。