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前期と同様、その日は金剛三昧院に宿泊しましたが、宿泊客は私しか居らず夜になると真っ暗で静まり返り恐ろしい感じがしたのを覚えています。
次の日の朝、前期と同様に奥の院の参拝を済ませ、雪の積もった山道を歩き真別所へと向かいました。雪道を歩き、体が温まったころ真別所の門が見えてきました。門をくぐり正面の本堂を見ると屋根に雪が積もり前期の時とは別の場所に来たような感じさえしました。どうやら一番に着いてしまったようで、荷物を自分の部屋に運び入れ外を見ていると、見覚えのある顔がこちらに向かって歩いてきます。全員が揃ってみると、ほとんどが前期で一緒だった人たちでした。
後期は前期と違い一日の日程が分かっているので、意外と日常の生活は苦しくはありませんでしたが、とにかく寒いのには参りました。毎日ほとんどが氷点下で、部屋には小さなコタツが一つしかなかった為、行が終わるたびに部屋に飛んで帰ってコタツの中にうずくまっていました。
しかも、後期は胎蔵界、護摩の加行があり、行にかかる時間がだんだん長くなっていきますし、正行中は、水を被らなければなりません。この時期の水は 冷たいと言うより痛いと言う感じでしたが、とかく寒さに耐えながら行を続けました。 |
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