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今、憶えているかぎりで一番温度の低かった日はマイナス5度くらいだったように思いますが、途中で温度計を見るのをやめたのと古い水銀式の温度計のことなので正確な事は判りません。しかしこの様に寒さに脅える毎日を過ごしたのも最初の数日のみで、知らないうちに霜焼もある程度治り、何とか普通に生活できるようになっていました。
この寒さに慣れてきたころに今度は沐浴(行に入る前に毎回水をかぶり体を清める事)があります。寒さに慣れてきていた頃とはいえ、やはり水は冷たく体が芯から冷えました。しかし、この時つくづく人間の体というのは、自分で思っているよりも丈夫に出来ていて、大抵の事は気持ちの持ちようと努力で何とか乗り切れると思い知らされました。と同時に、和上様が最初の九月の入所の時に、「ここでの生活は何も特別難しいことではありません。何百年と続いてきている修行の方法ですから、自分が無理だと思わずにやれば出来る。」と話されていたのを思い出しました。
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