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おばあさんが戸を少しあけて見ると、赤と青の鬼がブルブル震えて立っておった。「じいさんや、大変じゃ、鬼が、鬼が立っておる」「ばあさんや鬼は何と言っておる?」ばあさんは恐る恐る鬼に尋ねました。「じいさんや、寒いから中に入れてくれ、と言っておる。どうする?」「ばあさんや、鬼とてこの寒さじゃ、外では凍え死ぬじゃろう。中に入れておあげ」鬼はさっさと中に入り「いや〜助かった。ありがとう」しばらく4人は世間話をしておった。時間は夕刻になると、じいさんとばあさんだけで食事を摂る訳にはいきません。そこで気の良いじいさんとばあさんは、鬼にも食事を分け与え4人で夕食を摂る事にしました。しかし何日経っても鬼は出て行こうとはしません。2人でやっとの食料も鬼が入って4人になれば、あっという間に無くなりました。そこでじいさんが「鬼さんや、悪いが今日いっぱいでこの家を出て行ってくれんかのう。実は食料が底を尽きてしもうた。このままじゃ鬼さん達も飢え死にしてしまうから」と言うと青い鬼が立ち上がり、はいていた鬼のパンツをスルスルと脱ぎ、じいさんに手渡してこう言いました。「じいさんや、このパンツを村一番の庄屋さんに持って行け。そうすると食料と交換してくれるだろう」