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僧侶に成る為の儀式
髪の毛と言う飾りがあるとついつい見てくれにとらわれて世間で言う「かっこ」を気にしてしまうからです。一番目立つ頭の毛を剃り、佛道へ入る証にもなるのです。一人ずつ戒師の前に出でて、正面の毛、次に右の毛、そして左の毛に剃刀を当てて頂き、その後は剃髪所(別室)へ行き、残りの毛をお弟子さん方に剃って頂くのです。その時懐紙を頂き「正面」「右」「左」と髪の毛を懐紙に受け、大切に授者が保管しておきます。全て剃り終えますと、再び戒師の前に出でて儀式が再開されます。授者が剃髪を受けている間、堂内ではお経が唱えられています。次に戒師より「法衣」を頂きます。これでやっと衣の着用が許可されたわけです。再び別室で法衣を着せて頂き戒師の前に座り、「法名」を授かります。 法名は「戒牒(かいちょう)」というものの中に入っており、僧侶に成ったと言う証明みたいなものです。その「戒牒」を戒師より頂くと「授戒」が始まります。先に懺悔を済ませ、「三帰」「三竟」「十善戒」が事細かく戒師より説明が有り、お授け頂きます。そして最後に戒師より授者に問いかけが有り、授者の誓いの言葉を以って得度式が終わります。