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十月は、海岸に沿って今治を目指して歩きます。番外霊場鎌大師堂へ、妙絹尼のすばらしい和顔、この世の欲を離れた人の、それは優しいお顔に見とれながらお茶をご馳走になりました。少し腰をかがめて見送って下さるお姿に思わず、手を合わせて「どうぞお健やかに」と願いつつ次へと向かいます。
五十五番南光坊は、八十八ヶ所で寺院の号が「坊」とつくのはここだけだそうです。標高340メートルの山の頂にある五十八番仙遊寺、旧参道には弘法大師のお加持水の井戸があり、この霊水は 霊験あらたかだということでした。
五十九番国分寺から世田薬師、そして標高700メートルの六十番横峰寺へ、ここも厳しいへんろ転がしと言われています。快晴の中、汗でびっしょりになりながら辿り着くと、境内の水たまりには薄氷がはっていました。本堂・大師堂とお勤めする間に寒くなり、ブルブル震えながら少しの日だまりを求めて、昼食もそこそこに急いで山を下ります。
六十一番香園寺はコンクリート造りの4階建てのビルのように見えるお寺です。2階が本堂になり、大きな黄金色の御身の大日如来像が中央に安置されています。800余りの固定されている椅子に座り、ゴマ木を炊きながらの夜のお勤めでしたので、眠気との戦いです。又、子安大師としても親しまれ、赤ちゃんの写真が廊下いっぱいに掲げてありました。
雨にけぶる中の六十五番三角寺は標高350メートルを上り、駐車場の横から急勾配の石段を上ると鐘桜門があり、おへんろさんが次々と鐘をついて入って行きます。