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塚地峠、宇佐大橋を越えて三十六番青龍寺は160余りの急な石段を上がると本堂です。ご本尊は波切り不動明王さまで、現在でも漁業の船員さん達は出港の前には必ずここへお参りされるそうです。ここの奥之院は履き物を脱ぎ、塩で身を清めてお参りする習わしだとのことで、そのようにお参りし、焼坂峠、そえみみず坂、そえみみず登坂口、七子峠と続く坂道を上下して、元三十七番札所岡神社を参拝し、町並みを通り、三十七番岩本寺へ、ここの本堂の格天井にはマリリンモンローの肖像、能面、佛画等々、全国から公募した575枚が色鮮やかに描かれていました。
岩本寺より三十八番金剛福寺まで約105キロだとのことで、八十八ヶ所で札所間の距離が一番長いそうです。この間は自然が素晴らしく、大方の白浜、松原の自然遊歩道、運動公園、大岐の浜、ここは朝早く出発して人気のない浜で海に向かって大きな声で般若心経をお唱えし、砂浜に金剛杖で南無大師遍照金剛や亡くなった人の戒名、また願い事等、書くと波が消して行く、また書く、波が消す、大きな空と海と打ち寄せる波の音だけの世界で、私は父のことを思い心静かな一時を過ごすことが出来ました。 清流四万十川、野生の椿、豊かな大自然がいっぱいです。真っ赤に熟れたグミを見つけ、懐かしくひとつひとつ噛み締めると甘くて少し渋味が残り、遠い子供の頃、庭に大きなグミの木があったことを思い出しました。