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観音堂前に「御室桜」と呼ばれる桜林があります。土壌の性質により木の高さは2〜3m位にしかならない特徴があり、この背の低さと鼻の低さとかけて、別名「お多福桜」とも呼ばれています。御室桜は仁和寺の桜の総称です。桜の品種は数十種類あり、その中の約八割は白花の「有明」が占めています。「里桜」であることより、開花の時期は遅く、染井吉野の開花後十日ぐらいが見頃となります。名勝。

本坊表門をくぐると、「御殿」と呼ばれる本坊があります。ここはかつて仁和寺に御室御所が置かれておりました。江戸の再興時に建てられたものは、京都御所より賜った「常御殿」を中心にして構成されていましたが、惜しくも明治二十年五月に焼失し、仁和寺御殿の再建は明治四十二年に始まり、宸殿、霊明殿、白書院、黒書院、勅使門、唐門などの諸建造物と、宸殿南側の庭園が大正三年に完成しました。