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四度加行を終えて
さていよいよ行が始まりますが、まず四度加行の前行として理趣経加行・護身法加行が一週間、次に四度加行に入り十八道加行が二週間あり、この期間は礼拝加行と言って五体投地を各行の前に百八回、一日に三百二十四回します。これも一日二日なら良いのですが三日四日と続けると体に疲れが溜まってきて、その上、三日に一度は一山越えて奥の院に参拝があり、足腰がボロボロになってしまいます。しかしここには、六十歳を過ぎた人も来ており、そんな人を見ていると、自分はまだ若い方なので頑張らなくては、と思いました。
次に掃除ですが、ここでは下座行と言って、これも行なので時間の間は終わりなく続けなければいけません。ただ初めのうちは一日に何度も同じ場所を掃除しても、そんなに汚れていないと思っていましたが、何日も続けているとそのうちに汚れている事が判ってきます。手を触れた時の感触でザラザラとした汚れが雑巾で拭くとツルツルになり、木が喜んでいる様にも思えます。以前によく言われていた事を思い出します。掃除の時は自分の心をきれいにしていると思いなさいと、そうすれば自然と掃除にも気が入ってよりきれいにしようと思うからです。