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宸殿の南側の庭園を御殿の南庭と呼びます。宸殿の南側には左近の桜・右近の橘が植えられており、一面に敷きつめた白砂と、杉木立や松を配した北庭と比べると簡素なものとなっております。この庭園は、明治の御殿再建の時に新たに作られたものです。
宸殿の北側には、御殿の北庭があります。ここは、仁和寺御殿本来の庭であり、南庭とは対照的な山水の庭園で、中央に心字池を配した池泉廻遊式といわれる形式の庭です。この庭は、元禄三年に加来道意・白井童松によって作られたものです。庭の中央には滝を設け、右手の築山には光格天皇御遺愛の茶席、飛濤亭〈重要文化財〉が望まれます。また、霊明殿奥の木立の中には、江戸時代の画家、尾形光琳の遺亭といわれる茶席、遼廓亭〈重要文化財〉があります。